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崩れてしまった町の読み方
2006/01/27 12:21

 「○○町ってどう読むの?。○○まち、それとも○○ちょう?」
「それって何県の町?」
「えーとね、秋田県」
「あ、それならまちだよ」


 数年前まではこんな会話が成立した。「町」を「まち」と読むか「ちょう」と読むかという原則が整理されている都道府県が多かったからである。このことについては私のホームページ「面白半分」の「まちまちな町村の呼び方」で詳しく書いているのでご覧いただきたい。

 そこでは町だけでなく村の読み方(むら・そん)についても触れているのだが、ここではとりあえず町の呼び方を地図にまとめたものを掲載する。


 「町」の読み方で「まち」「ちょう」の2通りが混在している都道府県も少しはあるが、どちらかに統一されている地域のほうが多いというすっきりしたかたちであった。(平成10年頃のデータだったと思う)

 ところが平成17年をピークとした市町村合併によって、この原則が崩れてしまった。

 我が秋田県でも多くの合併が行われた。大きな地域が一つになる合併の場合は新市が誕生する例がほとんどだが、2・3の町村が合併する場合には合併後も「町」のままという例もある。

 それらの新町の町名がみな「○○ちょう」なのである。上の地図でもわかるように、これまで秋田県は、町を「まち」と呼んでいたのだから「○○ちょう」は原則崩しになる。

 これまでの原則を知っていて、あえて原則崩しをしたのだろうか?

 もし知らないでやったとしたら、あまりにも勉強不足で情けないことなのだが、まさかそれはないだろう。だとすれば、意識的に行ったことになる。これまでの古い「町」ではなく、平成の大合併によって生まれた新しい「町」という意識を持つために、意図的に「ちょう」という呼び方にしたというのであれば理解できなくもない。

 ただ、それについて県の行政当局と十分に協議を行ったのだろうか。あるいは県議会等で説明をして理解を得たのだろうか。

 「町」の呼び方についての法規はないかもしれないが、地区によって統一されていたということは、ある程度、慣習法のようなものもあったかもしれない。新しい町の町名が決まる際のいきさつについて、詳しい報道を聞いた記憶もないので、私には町の関係者だけで(表現は適切でないかもしれないが)勝手に町名を決めたような感じがする。秋田県の原則を変えるのだから、県民の共通理解が必要だったようにも思う。

 私個人としては、「○○県では町を『ちょう』と読む。△△県では『まち』と読む」のように、原則がすっきりしているほうが好きなので、今回、秋田県で崩れてしまったのは残念な気がする。(合併しない町は「○○まち」のままなので、結局、秋田県も「まち・ちょう混在型」になってしまった。)他の都道府県ではどんな具合なのだろうか。

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