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NHKがすごい
2007/01/08 23:00

NHK教育テレビ昨今
 NHKの地上波テレビ放送には総合テレビと教育テレビがあるが、授業で活用されているのが教育テレビである。私が子供の頃(昭和30〜40年代)にも学校で見た記憶があるし、教師になって学級担任をしていた頃(昭和50〜60年代)には授業でよく使ったものである。
 良質な視聴覚教材なので計画的に使えば大きな効果があった。ただ1つのテレビ局で全ての学年・多くの教科の番組を扱うため、放送時間の制限があり、生放送を視聴するには、番組の放送時刻に合わせて学校の時間割を組まなければならないという問題があった。
 その後、ビデオ機器が普及してくると、番組を録画することができるようになったため、録画した番組をいつでも利用できるようになったのだが、録画して視聴するという手順がややめんどうなことや、学校現場がせわしくなってきたこともあって、教育テレビの番組を使用する教師(学校)は少なくなってきたように思う。
 教室の時計が定時になると、子供たちが「先生、○○のテレビの時間だよ」と言い、スイッチを入れたテレビの画面をみんなでじっと見ていた頃が、ある意味では望ましい番組の使われ方だったような気もする。

インターネットに大変身
 その教育テレビが、ここにきて大変身を遂げたようだ。情報提供の手段をテレビ放送だけでなくインターネットの世界に広げたのである。平成17(2005)年度から始めたようだが、私が知ったのは2006年度からだった。ちょっと能書きが長くなったので、実物を体験いただきたい。こちらをクリックすると接続できる。下はその画面である。

画像
 これはNHK教育テレビのそれぞれの番組の一覧表のようなものである。それぞれの枠をクリックすると各番組ホームページにつながる。そのホームページの様子をキャプチャしたのが下の画像である。

画像
番組をいつでも見られる
 上の画面は、小学校5年生理科「ふしぎワールド」を開き、「ばんぐみ」タブをクリックして、放送番組そのものを視聴しようとするところである。「第○回」の「▼」ボタンをクリックすれば希望の放送回数選ぶことができる。番組はRealPlayerで提供される。通常表示ではあまり大きくない画面だが、全画面表示もできる。その場合、画面の質は荒くなるが、教室でプロジェクター投影等した場合、許容できる程度の画質である。(教師が登録すれば高画質画像が提供される会員制も準備されている。オアシスプロジェクトという、理科番組やクリップを、学校での利用に限り高画質でダウンロードできる実験プロジェクトも始まっっている。)
 教育番組を録画利用することは可能だが、ビデオテープの管理が大変である。それが不要になり、NHKで放送される教育番組のかなりのものがインターネットで視聴できるようになったということは素晴らしいことだと思う。

クリップはさらに効果的
 「ばんぐみ」タブのとなりに「クリップ」タブがある。これをクリックすると下のような画面が開く。

画像
 個々の画面の下にある○○秒というのが教材の長さである。これを見てもわかるように、短い視聴覚資料がたくさん準備されている。実際に授業で使うにはこれがとても役に立つ。教室では実物を見せることができない資料がビデオ化され、いつでも使えるように整理され、それを無料で使用できるようになったというのは画期的なことである。(前述したオアシスプロジェクトではさらに高画質な資料をダウンロードして使える。若干めんどうではあるが高画質を求めるならオアシス、手軽に使うときはNHKサイトを使うといいだろう)


授業研究にも使いたい
 ここで提供されている視聴覚資料が素晴らしいのはもちろんなのだが、番組も素晴らしい。高学年の算数などのように授業の形態で行われている番組もある。中にはまさに「目から鱗が落ちる」というような優れた発想の授業もある。15分という限られた時間なので教師主導になるのはやむを得ないが、だからこそ練りに練られた凄い発問なども出てくる。
 ここのところ学校現場では教師が裏方にまわる傾向があるのか、発問の素晴らしさなどが論議されなくなった感じもあるのだが、NHK教育テレビの番組で研修を深めるというのも良い方法だろう。(私には最善の方法のようにも思える)


地デジ時代も来ることだし
 平成23年(2011)にはテレビ地上波が停止し、地上波デジタル時代がやってくる。(一般には「地デジ」というらしいが、ひびきが汚くて私は嫌いな言葉である)
 その際には学校でのテレビ視聴環境も一変する。場合によっては機器の更新等に莫大なお金がかかるので、今から対応を考えておかないといけない。そのひとつとして、教育番組の視聴をテレビからインターネットに全面的に切り替えるという方法もあるだろう。NHKの最近の動きも、その辺を考えているのかもしれない。
 まあ、それはさておき、現在、すでにとてもよく整備されているこの環境をむだにせず、おおいに活用して、学校教育の質を高めていきたいものである。

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